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イスラム教の断食月ラマダンの時期に各地で開かれる「ラマダン・バザール」が、マレーシアで宗教や民族を問わず人々が集う恒例行事として定着している。多彩な料理や活気ある雰囲気を楽しめることから、近年はイスラム教徒に限らずさまざまな背景を持つ人々が訪れ、多文化社会を象徴する場となっている。
首都クアラルンプールのカンポン・バルで開かれたバザールを訪れた会社員の女性は、異なる民族や宗教の人々が同じ空間で食事を楽しむ光景が社会の多様性を実感させると語る。通常時でも購入できる料理が並ぶものの、ラマダン期間中は品数が増え、ケバブやグリルチキンなど幅広い選択肢が楽しめることが魅力だという。
また別の来場者は、普段は入手しにくい伝統的なマレー菓子が数多く販売される点が大きな楽しみだと説明。家族とともにレマンや各種クエ(伝統菓子)を求めて週末に訪れることが毎年の習慣になっているとして、ラマダン・バザールは民族や宗教を超えた国民的行事との認識を示した。
観光客にとってもバザールは魅力的な体験となっている。初めて訪れた外国人旅行者は、屋台に並ぶ多様な料理や、試食を勧める親しみやすい店主の対応に強い印象を受けたと話し、食文化を通じた交流の場として評価した。
一方、出店者側も多民族社会の特色を反映した商品を提供している。インド料理の軽食「パニプリ」を販売する商人は、マレー系を含む幅広い客層から好評を得ていると説明。伝統菓子の販売も含め、異なる文化を結び付ける役割を担っていると語った。
ラマダン・バザールは断食明けの食事を準備する場として始まったが、現在では食や文化を通じた交流の場として発展し、マレーシア社会の多様性と調和を象徴する年中行事となっている。