関連メディア
グルメシアン[外食・グルメ情報はこちら]
生活情報サイト[生活お役立ち情報はこちら]
マレーシアでは、将来の医師やバイオ技術者などの医療分野で活躍する人材を育てるため、STEM(科学・技術・工学・数学)教育の早期強化が重要視されている。
専門家は、理科の授業を小学校から楽しく身近に感じられるようにし、医療従事者との交流や簡単な実験を通して子どもたちに医療職を紹介すべきだと話す。
国家STEM協会のノライニ会長は、テレビや地域社会でSTEM職業のロールモデルを紹介することで、子どもたちの関心を高め、将来の進路選択に役立てるべきだと強調している。
また、高校での科目選択の前に、奨学金やコンテスト、キャンプなどを通じて長期的なサポートを行い、興味のある学生を育てる必要があると述べた。
さらに、教師の専門性向上も欠かせず、定期的な研修や実践的なスキルアップを行い、子どもたちに魅力的な授業を提供できる環境づくりが求められている。
NSAは80校以上でSTEM教育プログラムを実施し、学生と教員の両方を支援している。
また、職業訓練(TVET)にもSTEM要素を取り入れ、医療技術者やバイオ医療エンジニア、高度な看護師の育成に力を入れている。
TVET分野の設備や専門人材は特に農村部で不足しており、基盤整備が課題となっている。
マラ機関は、全国の中等教育で生物、化学、数学をより魅力的に教える取り組みを拡大中。
科学技術ロケットフェアや移動型ロボット教室、デジタル技術ブートキャンプなどを展開し、農村部の先住民族コミュニティとも連携している。
中学1年生から理科の専門科目を学ぶ体制も整備している。
これらの多方面の取り組みを通じて、マレーシアは医療分野をはじめとした科学技術人材の育成と、国の競争力向上を目指している。