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アンワル・イブラヒム首相は25日、連邦政府がサラワク州の住民福祉向上に向け、戦略的投資や包括的な経済発展、新たな雇用創出を通じた支援を引き続き進めると強調した。首相は自身のSNS(Facebook)でこの考えを示し、経済的恩恵を国民に直接もたらすための資源管理や政策実施に全力を尽くすと述べた。
アンワル首相によると、連邦政府は「マレーシア協定1963(Malaysia Agreement 1963、MA63)」の履行にも全面的に取り組んでおり、石油・ガス資源の管理を公平に進めることで、経済的利益が州民に還元されるようにしているという。こうした取り組みを通じて、サラワク州を「より先進的で持続可能、繁栄した地域」とすることを目指しているとしている。
今年の連邦政府による州支援の成果としては、戦略的な開発プロジェクトや質の高い外国投資、そして新たな雇用機会の創出が挙げられている。特に、浮体式太陽光発電プロジェクト(RM1億8400万)やグリーン水素などのエネルギー関連投資が進展しており、日本や韓国、欧州からの資本も流入している点を首相は強調した。また、国際物流やデータセンター・人工知能(AI)分野への投資が、アジア太平洋地域における「グリーン投資ゲートウェイ」としてのサラワクの位置づけを強化しているとしている。
石油・ガス部門では、Petroleum Sarawak Bhd(Petros)と国営石油会社「Petroliam Nasional Bhd(Petronas)」との協力が進み、新たな探索やガス開発、収益配分の明確化が進められている。これにより州の歳入強化につながる可能性があるという。
さらに、首相は若者向けの住宅支援や融資制度、農村部を含む生活費支援策の拡充についても言及。教育や医療分野の権限強化、特別交付金の増加などを通じて、連邦政府と州政府が協力しながらサラワク州の自治権強化や発展を進めていると述べた。
アンワル首相は、「この変革はすでに始まっており、我々すべてがその一翼を担っている」として、サラワク州民と連邦政府が共に未来の成長を築いていく決意を示している。