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性教育の包括化を求める声強まる —オンラインリスクや同意教育をカリキュラムに

性教育の包括化を求める声強まる —オンラインリスクや同意教育をカリキュラムに

2025.11.24 政治・社会

マレーシアでは、性教育の内容をより包括的に見直すべきだという声が、専門家や保護者らから強まっている。近年、オンライン上での性的リスクや「同意」に関する教育への注目が高まり、従来の生理中心のカリキュラムを超えた指導が求められている。

教育関係者は、デジタル時代の若者が直面する問題に対応するため、性教育の枠組みを拡張すべきだと主張。性暴力、不適切なコンテンツ、SNSからの性的誘導といったリスクに対して、防御力を高める技術や心構えを児童・生徒に教える必要があるという。さらに、家族と学校が連携し、性と人間関係について子どもと開かれた対話を持つべきだという意見も多く挙がっている。

性教育のモジュール強化をめぐっては、教育省が「リプロダクティブおよび社会健康教育(PEERS)」の授業時間を2027年の学校カリキュラム改訂で増やす方針を示しており、性的行動だけでなく感情や心理、責任ある関係作りを学ぶ機会の拡大が見込まれている。 

また、青年・スポーツ相のハンナ・ヨウ氏は、性教育開始年齢の引き下げや大幅な内容改訂が急務だと語る。現状では、10代前半の若者がすでに性的経験を持つことが報告されており、現在の教材では生徒の実態に十分に対応し切れていないとの分析が出ている。 

議論の中では、性教育をタブー視せず、「安全」「尊重」「同意」「個人の尊厳」といった観点を直視した内容に進化させるべきだという意見が強く支持されており、将来的な教育制度の改革につながる可能性が高まっている。 

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