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マレーシア、2023年以降未成年を対象とした性犯罪3,093件を記録

マレーシア、2023年以降未成年を対象とした性犯罪3,093件を記録

2025.11.14 政治・社会

マレーシア政府は13日、2023年から今年10月までの期間に18歳未満の未成年を対象とした性犯罪が合計3,093件に上ると公表した。うち608件は学校敷地内で発生していた。 

出典によれば、年度別では2023年に1,760件、2024年に1,041件、2025年1月から10月までに892件がそれぞれ報告された。 逮捕・送致件数はこの間、合計3,601人に上り、2023年が1,194人、2024年が1,348人、2025年1~10月で1,059人となっている。 

政府はこの状況を受け、学校の安全環境を見直すため、教育省が「学校安全改革委員会(Institutional Safety Reform Committee)」を設置した。この委員会には大学研究者、警察、州政府機関、NGO、国連児童基金(UNICEF)が参加し、学校における安全監査の強化などが実施されている。 

また、政府は未成年性犯罪の被害・加害両面のデータを統合する「国立子どもデータセンター(National Child Data Centre)」の構築を準備中であり、複数省庁横断で情報共有を図る予定とされる。だが、2001年の「子ども法(Child Act 2001)」第15条により、警察は未成年者の写真や詳細をSNS等で公表できないなど、制度整備には法的・技術的な課題が残る。

今回の発表は、未成年を対象とした性犯罪が学校や教育機関を含む場で急増している現状を浮き彫りにしており、対策の遅れが深刻だと専門家は指摘する。政府・教育機関・保護団体には、抜本的な安全対策と研修、制度改革が求められている。

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