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クアラルンプール首都圏で建設が進められている新鉄道路線「Shah Alam Line(旧LRT3)」の開通が、またも延期される可能性が高まっている。地元紙The Starの報道によると、路線の最終段階にあたるシステム試験と運行開始前の調整作業で問題が見つかり、2026年の第2四半期以降にずれ込む見通しだという。Shah Alam Line は、クランからペタリンジャヤを経てバンダル・ウタマへ至る重要路線として期待され、2025年半ばには「99%完成」と伝えられていたものの、開業延期はこれで複数回目となる。
今回の遅延要因は、信号システムや自動運転関連の最終チェック、列車速度や運行手順の検証など、安全性確保のための調整作業が想定より長引いている点にあるという。関係者は「安全で安定した運行を最優先しているため、各工程に十分な検証が必要」と説明している。一方、開業を心待ちにしていた沿線住民や通勤者にとっては、当面これまでどおり道路交通に依存せざるを得ず、慢性的な渋滞が続くことが懸念される。
Shah Alam Line が開通すれば、沿線に暮らす約200万人が恩恵を受けるとされ、渋滞緩和、移動時間の短縮、公共交通網の強化など、多方面での効果が見込まれている。今回の延期は失望の声も招いているが、将来的な安全で効率的な運行のための必要な過程だとする見方もあり、正式な開業日に注目が集まっている。