関連メディア
グルメシアン[外食・グルメ情報はこちら]
生活情報サイト[生活お役立ち情報はこちら]

マレーシア国家反薬物庁(NADA)は、フェンタニルや合成カンナビノイドなどの新型合成薬物への警戒を強めるため、6月から全国で専用検査キットの運用を開始する。電子たばこ用の液体に危険薬物が混入される事例が増えていることを受けた対応だ。
フェンタニルは医療現場で重度の痛みの治療に使われる合成オピオイドで、モルヒネの50~100倍の強さを持つとされる。一方、違法製造されたフェンタニルは過剰摂取による死亡事故の原因となっており、呼吸抑制や意識障害を引き起こす危険性がある。
また、合成カンナビノイドは大麻成分THCに似た作用を持つ人工化学物質だが、天然大麻とは異なり、効果が予測しづらく健康リスクも高い。高血圧や心拍数増加、精神錯乱、幻覚、腎不全などを引き起こす可能性があるとされる。
当局によると、国内では「マジックマッシュルーム」由来の成分を摂取していると思い込んでいる利用者が、実際には合成カンナビノイドを吸引しているケースも確認されている。特に液体状に加工され、VAPE機器で吸引されるケースが増加しているという。
NADAのルスリン・ジュソー長官は、現時点で国内のフェンタニル乱用事例は確認されていないとしながらも、複数の薬物を同時に使用する「ポリドラッグ乱用」が広がっていると警告。幻覚や自殺願望、異常行動などを伴う「ゾンビドラッグ」と呼ばれる症状につながる恐れがあるとして、監視体制を強化する方針を示した。