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マレーシア北西部の人気観光地ランカウイ島のタンジュン・ルー海岸で発生する珍しい「海の分裂」現象が3日、約2,500人の観光客を引き寄せた。この現象は、干潮時に砂洲が現れる「トンボロ現象」と呼ばれるもので、海上に姿を現す砂の道は「エンジェルロード」とも称されている。干潮により海が“分かれた”ように見える砂洲が出現し、訪れた人々は砂の道を歩きながら海の生き物や風景を楽しんだという。
この現象は年に一度程度、満潮と干潮の条件が重なった際に見られるもので、潮位が0.0メートルまで下がると、約1キロにわたる砂の道が出現し、その状態はおよそ90分間続くとされる。訪れた観光客らは早朝から海岸に集まり、限られた時間の中で、カニやエビなど多様な海洋生物を間近に観察する姿が見られた。
英国から訪れた26歳の女性観光客は、「地元の人やホテルスタッフから教えてもらってこの現象を見に来た。海の中の生き物をこんなに近くで見るのは初めてで、とても感動した」と語った。オーストラリアから来た別の観光客も、「年に一度の珍しい現象を家族と体験できてうれしい」と笑顔を見せた。
ランカウイ開発庁の担当者は、この「海の分裂」現象を観光カレンダーに正式に組み込み、来訪者を魅了する地域資源として活用する意向を示している。地元観光業界では、こうした自然現象を目的に訪れる観光客の増加が、島の観光需要の底上げにつながると期待が高まっている。