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セランゴール州クランのカジャン・パンダマランにある Kampung Jalan Papan で、住宅の解体工事が始まってから4日目を迎え、住民と警察との緊張が高まる中、計10人が逮捕された。
地元政党 Parti Sosialis Malaysia(PSM)の発表によると、逮捕されたのは同党の書記長 M・シヴァランジャニ氏、財務担当 ソー・スックファ氏、活動家7人、住民1人の計10名で、いずれも解体作業を阻止しようとした際に拘束された。
問題は、月曜日に開始された20戸の住宅解体に端を発する。住民側は「事前通知が不十分なまま、実際の作業開始後に解体が強行された」として強く反発している。
さらに、州政府は10月23日に「無人住宅・事業所のみを解体対象とする」と発表していたにもかかわらず、10月27日には「居住中の住宅にも退去通知が送られていた」ことが判明し、対応の不透明さが批判を集めている。
住民の移転支援や補償交渉を担当してきたトニー・リョン州議会議員は、「デベロッパーに解体延期を要請したが、事業者側は作業続行の姿勢を崩していない」と説明した。
今回の事案は、住宅解体を巡る行政手続きの透明性、住民への適切な通知、代替住宅の確保、十分な協議の必要性を改めて浮き彫りにする形となった。