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中東で続くイラン戦争の影響により、マレーシアの観光業界で旅行キャンセルが相次いでいる。旅行業界団体によると、戦闘開始から最初の1週間で約2,800件のツアー予約が取り消されたという。
マレーシア・インバウンド観光協会(MITA)のミント・レオン会長は、戦闘開始直後から影響が出たと説明。特にイランからの観光客は初日だけで約800人分のキャンセルが発生し、さらに数日間で他地域から約2,000件の取り消しがあったと明らかにした。
背景には、中東の主要空港で発生した運航の混乱がある。ドバイ、アブダビ、ドーハ、オマーンのマスカットなどは、欧州やアメリカ、アフリカ、ロシアからアジアへ向かう航空路線の重要な乗り継ぎ拠点となっている。これらの空港で欠航が発生したことで、イランや中東地域だけでなく、世界各地からマレーシアへの旅行客にも影響が広がったという。
MITAには約1,000の会員企業があり、その約7割が旅行代理店だが、特に中東市場を主な顧客とする約30社が大きな打撃を受けているとされる。レオン会長は、これらの企業について「観光客がいつ戻るか分からないため、新たな市場開拓が必要になる」と指摘した。
一方、現時点では新たなキャンセルは落ち着いているものの、観光客の多くは旅行予約を確定せず、問い合わせの段階で様子を見ている状態だという。特に6~8月の夏休みシーズンに向けた問い合わせはあるものの、戦況や航空便の状況を見極めようとする動きが続いている。
マレーシアは2026年に「ビジット・マレーシア・イヤー」を掲げ、年間4,700万人の外国人観光客誘致を目標としている。旅行業界団体MATTAは、現時点では主要市場からの予約は概ね安定しており、観光客数目標は依然達成可能との見方を示している。