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マレーシアと米国は、相互の教育・研究分野における協力を深化させるため、米国政府による国際奨学金制度「フルブライト・プログラム(Fulbright Programme)」の協定を2025年8月から2035年までの10年間延長すると正式に合意したと、マレーシア高等教育相 ザンブリ・アブド氏が23日に発表した。
また、新たに設立された「Strategic Malaysia-America Resources for Technology (SMART) Fund」に米国政府が約50万ドル(約7.6億円)を拠出し、人工知能(AI)や先端技術分野での研究・イノベーションを支援する枠組みが整えられた。
ザンブリ氏は、過去10年間にマレーシアから1,000人以上の学生や研究者がフルブライト奨学金制度を通じて米国で学び、米国からも2,000人を超える研究者がマレーシアを訪れたと報告。「今回の協定延長と新技術基金の設立は、両国の教育・科学技術分野での戦略的パートナーシップを次の段階へと引き上げるものだ」と述べた。
米国大使 エドガー・D・ケイガン氏も「1963年に創設されたフルブライト・プログラムは、米マレーシア関係の基盤となってきた。3,000人を超える卒業生ネットワークが、両国の成長と絆強化を支えている」と強調した。
両政府の協議により、マレーシア側の出資額を年間19万7,000リンギットから100万リンギットに引き上げることで合意。さらに、新たな奨学金制度「グローバル・タレント(Global Talent)」を創設し、マレーシアのトップ大学から米国への進学者拡大を目指す方針が示された。
今回の取り組みは、教育・研究分野を軸とした米マレーシア間の連携をさらに強化し、技術革新と人材育成を通じて地域全体の競争力を高めることが期待されている。