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マレーシア・ジョホール州の州務大臣である オン・ハフィズ 氏は、先週起きた5日間にわたる深刻な水道断水について、州政府を代表して住民約120万人に対して正式に謝罪した。主要な水源であるジョホール川の上流鉱山にある洗砂池の破損が原因で浄水場が停止し、4つの地区・29万2千以上の使用口に影響が出た。
断水によって家庭・学校・事業活動が広範に中断された事態を受け、州政府は今月10月の水道料金を対象に「全ての家庭を対象に15%の料金返金」を実施すると発表。ハフィズ氏は「この返金措置が完璧な補償とは言えないが、影響を受けた皆様の負担軽減に向けたものだ」と語った。
水道供給は断水発生後、昨夜21時には完全復旧。現在は水圧の回復とエアロック(空気混入)などの残務対策を行っており、汚染の責任があるとされた鉱山側に対しては州政府が法的措置を講じる方針を明らかにした。
この断水事案は、南ジョホールにおけるインフラの老朽化と鉱業活動の規制緩和が水道安全に新たな課題をもたらす象徴的な出来事として受け止められており、州政府は今後、浄水施設への追加投資と監視体制強化を急ぐ構えとなっている。