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マレーシア統計局(DOSM)の最新統計によると、2025年の出生時平均寿命は 75.3年 に上昇したと発表された。これは、国の保健・医療体制の改善、生活水準の向上、予防医療の普及などが寄与した結果と見られている。
男女別で見ると、女性の平均寿命はおよそ 77.8年、男性は 73.0年 と報告されており、依然として性別による差が確認されている。DOSMは州ごとの格差も注視しており、セランゴール州など都市部でやや高い数値が出ているとの見解も示している。
この上昇傾向は、過去数十年にわたり継続しており、独立直後の1957年当時は平均寿命が約 57年だったのに対し、現在では二十年余りで大きな飛躍を遂げた。
参考として、日本の平均寿命は2024年時点で男性が約 81.09年、女性が約 87.13年 と報告されており、マレーシアとの差は引き続き大きい。
一方で、こうした寿命の延伸は社会保障や年金制度、医療費負担といった構造的課題を浮き彫りにする。特に高齢化が進むにつれ、長期介護や慢性疾患への対策が不可欠となる。政策立案者には、これらの将来負担を踏まえた制度設計が求められている。
マレーシア政府は今後、保健予防医療 のさらなる充実、地方医療サービスの格差是正、そして 寿命延長に見合うインフラ整備 を進め、持続可能な健康社会の構築を目指す方針だ。