購入後の価値を見据えた「賢い豪華車選び」　マレーシアで高まるリセール志向

かつてラグジュアリーカーはステータスの象徴だったが、現在のマレーシアでは「将来にわたり価値を保つかどうか」が新たな選択基準になりつつある。

消費者の間には、生活費の高騰と金融リテラシーの向上が背景にあり、「数年後に下取り価値が高い車こそ真の贅沢」とする意識が浸透してきた。
中古車市場の調査によれば、ある車種では購入後3年経っても約70％の価格が維持されるケースもあることが分かっており、ブランドの信頼性とアフターサービス体制が高く評価されている。

特にレクサスは、世界的に「リセールバリューの高さ」で定評を得ており、多くのマレーシア人がその耐久性や安心感に信頼を寄せている。
レクサスのハイブリッドSUV「LBX」は、上質さとコンパクトな実用性を兼ね備えたモデルとして若い世代や小世帯に人気を呼び、また電気SUV「RZ」は最先端技術を備えた未来志向の選択肢として注目が集まっている。

このように、「所有する喜び」から「所有し続けられる価値」へと志向がシフトしつつある今、マレーシアでのラグジュアリーカー選びは、単なるデザインや性能の優越にとどまらず、経済合理性を含めた総合的判断が求められる時代になっている。
価値を長く保ち、安心して乗り続けられる車が、「スマートな投資」としてのラグジュアリーカーだと広く認識されつつある。