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中国の習近平国家主席は4月16日、東南アジア歴訪の一環として訪問中のマレーシアでアンワル首相と会談し、関税政策に関する中国の立場を強調した。
会談で習主席は「地域の国々とともに関税の乱用を阻止したい」と述べ、トランプ米政権が導入した相互関税を念頭に、ASEAN諸国に連携を呼びかけたものである。
現在、中国は米国から145%の追加関税を課されており、ASEAN諸国も一部で高い関税率が適用されている。
こうした状況を受け、習主席は関税の乱用に対する共通の姿勢を地域全体で示すことにより、アジアの安定性を確保し、不確実性の高まる国際情勢に対応する姿勢を強調した。
また、中国はASEANが米国を上回る貿易相手であることから、同地域との協力関係を一層強化し、輸出産業への影響を緩和すると同時に、地域における求心力を高める狙いがあるとみられる。
習主席は今年のASEAN議長国であるマレーシアの役割を支持する姿勢も表明し、連携の強化を訴えた。