中小企業の100万人が失業の恐れ=SME協会
2020.03.21 コロナ マレーシア中小企業(SME)協会のマイケル・カン会長は3月20日、マレーシアで新型コロナウイルスの感染拡大で移動制限令が出されていることを受けて、国内の中小企業で働く従業員100万人が失業する恐れがあると憂慮を示した。
この数字は中小企業の従業員10%にあたる。
「同会長は3月22日の週に状況が改善されない場合、多くの中小企業は生き残れないだろう」と指摘。5~10%の中小企業が閉鎖に追い込まれる可能性があるとも語った。
各企業は2カ月分の運転資金しか確保していないためと説明し、状況が長引けば、さらに中小企業の置かれる立場が悪化すると予測している。
また、多くの中小企業は18日に発令された「活動制限令」で言及された重要セクターに含まれていないため、従業員は自宅での勤務か休みを強いられている。エコノミストは「マレーシアは年末までに景気後退に入る」とも指摘しており、中小企業にとって試練が続きそうだ。