WHO、新型コロナの新薬臨床試験にマレーシアを選定
2020.03.28 コロナ 世界保健機構(WHO)は世界的にまん延している新型コロナウイルスの新薬の臨床試験先の一つとして、マレーシアを選んだ。国家安全協議会(NSC)が3月27日に発表した。保健省のノール・ヒシャム事務次官も同日の会見で説明した。
臨床試験として使われる薬は「レムデシビル」で、エボラ出血熱などの治療薬として開発された新薬。米国では今年1月に新型コロナウイルスの感染者に投与したところ、翌日には回復したとの検査結果が出ている。中国でも同様の結果が出ており、今後治療薬として期待されているが、まだ臨床試験段階で各国で治験されるもようだ。
同次官によると、新型コロナウイルスの指定病院となっているセランゴール州スンガイ・ブロ病院に入院している患者を中心に投与すると語っている。
マレーシア医療協会(MMA)は歓迎の意向を示し、公共衛生医薬専門家協会のザイナル会長は「世界に貢献できる新しい方法だ」と述べた。