宗教学校生徒の感染者85%が無症状-2020/05/20
2020.05.20 コロナ保健省のノール・ヒシャム事務次官(衛生総監)は5月14日、イスラム学校の生徒635人が同日まで新型コロナウイルスに感染したことを明らかにした。
ただ、このうち約85%にあたる539人が無症状で、今後ウイルスを広める可能性があるとして警告を発した。
同省ではこれまでに全国の個人経営の宗教学校タウフィズやマドラサ370校の生徒や教員、スタッフを1万9209人を特定。うち1万2384人に対してPCR検査をしたところ、これまでに635人が陽性の反応が出た。まだ944人の検査結果を待っている段階で、さらに増える可能性がある。
また、同様の学校1000校以上の生徒らも依然として検査を受けていないという。
これら学校は教育省に登録せずに運営しているところも多い。
同事務次官はすでに実家に戻ってしまった生徒や断食明け大祭(ハリラヤ)時に実家に戻る生徒に対して近くの医療機関で検査を受けるよう強く求めた。
本人に症状がないため、周囲にうつす恐れが大きい。
検査後になぜ病院に隔離しなかったのかなどの説明はなかった。