ペルリス州国境審査施設を閉鎖＝タイ人の感染者で -2020/05/29

タイと国境を接するペルリス州パダン・ブサールの出入国審査施設が５月28日に閉鎖された。同施設を通ったタイ人６人が新型コロナウイルスの陽性反応が出たため。再開についてのめどは立っておらず、最低２週間は閉鎖されるもようで、タイとの物流にも影響が出そうだ。 感染が確認されたのはサウジアラビアに留学していたタイ人学生39人のうちの６人。タイ政府は先にサウジアラビアから帰国させるため、クアラルンプール国際空港（ＫＬＩＡ）経由でペルリス州を通って帰国させる措置を取った。学生らは25日にタイ南部ソンクラー県の自宅に帰宅したが、その後に６人が感染していることが判明した。タイ政府はマレーシア外務省に通知して審査施設の閉鎖を求めた。 マレーシアの国家安全保障協議会によると、出入国審査施設に勤務する職員34人が濃厚接触者となり、全員が隔離生活に入った。 ペルリス州は国内で最も早く感染者のいないグリーン・ゾーンとなっており、もし感染者が新たに出た場合、イエロー・ゾーンに逆戻りすることになる。