州越え移動による感染者　１～３月で３１７０人-2021/03/23

保健省のノール・ヒシャム事務次官（衛生総監）は３月21日、年初から同日までに州越え移動が原因で新型コロナウィルスに感染した人が３１７０人にのぼっていることを明らかにした。他州からウィルスが持ち込まれて感染したケースで、政府は今後も州越え移動による感染対策に注力する。
他州からウィルスが感染拡大したのはクダ州が最も多く７１４人で全体の２２・５％を占めた。次にペラ州で５８２人、ヌゲリ・スンビラン州３７０人などが上位を占めた。最も少なかったのはスランゴール州とサバ州の３人で、クアラルンプールは４人にとどまった。
州越えの移動が原因によるクラスター感染も昨年12月７日から31件を数える。今年１月13日に活動制限令（ＭＣＯ）による州越え移動の禁止措置が出てからは減少。州移動によるクラスター感染はトレンガヌ州で１月30日に発見されたトゥルサット・クラスターを最後に出現していないという。
同事務次官は全国の新規感染者数が減少傾向にあるものの、帰省して高齢者や子どもに感染するリスクが高いとも説明。感染者のいないグリーン・ゾーンにも拡大する可能性があるため、引き続き緊急以外の州越え移動はしないよう求めた。