中国製ワクチン・シノバック　高齢者向けに接種へ-2021/04/13

カイリ・ジャマルディン科学技術・イノベーション相（ワクチン接種プログラム調整担当相）は４月12日、中国の科興控股生物技術（シノバック・バイオテック）のワクチンを高齢者向けに投与すると発表した。17日以降に始まる２期目で積極的に使用する。
同相によると、ワクチン供給アクセス保証特別委員会（ＪＫＪＡＶ）がシノバックを60歳以上への投与を同日までに決定した。
同相は「シノバックは高齢者向けに安全性と安定性が確保されている」とし、トルコで１１００万人、ブラジルで７００万人、チリで３００万人の高齢者が接種したと指摘した。
ＪＫＪＡＶがさまざまなデータやブラジルでの治験をもとに検討。シノバックは中度の症状に対する副次的有効性が83・７％、重症度に対しては１００％だったと同相は語った。このため、２期目から始まる高齢者への接種には「重症化を防ぐためにはシノバックが効果的である」と結論付けたと説明した。
２期目について同相は同日に５万人以上に接種予定日の通知を送付したことを明らかにした。１８２１５人がまだ返信がなく、３４３人が接種予定日を断った。新たな予定日を通知するが、それでも断る人に対しては調査を開始するという。