喫煙者　新型コロナ感染による合併症が２倍のリスク＝保健省-2021/04/29

保健省のノール・アズミ副大臣は４月28日、喫煙者が非喫煙者と比べて、新型コロナウィルスの感染による合併症を発症する可能性が２倍高いことを明らかにした。肝臓障害、腎臓障害、急性呼吸器症候群などの合併症を発症させる可能性が高いとしている。
昨年２月１日から５月31日の間に国家衛生研究所（ＮＩＨ）、マレーシア国際イスラム大学（ＩＩＵＭ）、マレーシア・プトラ大学（ＵＰＭ）の国内での合同調査でわかり、感染者５８８９人を対象とした。
感染者総数のうち７９１人が喫煙者。感染前にすでに糖尿病や高血圧など慢性的な病気にかかっており、非喫煙者と比べ、新型コロナウィルスの症状を悪化させる原因ともなったと指摘。
喫煙者のうち19・２％が腎臓に炎症を起こしており、112人が呼吸器を必要としない症状で、35人が呼吸器を取り付け、13人が重症化していたという。
副大臣は同省がすすめるオンラインでの禁煙プログラムの内容を向上させ、一人でも多く禁煙させていきたい考えを示した。