サラワクとクランタンに野外病院の設置検討-2021/05/04
2021.05.04 コロナ連邦政府は新型コロナウィルスの感染者が激増しているサラワク州とクランタン州に野外病院を設置することを検討している。アダム・ババ保健相が5月3日に明らかにした。現在、イスマイル・サブリ上級相兼国防相と協議しているという。
両州では既存の病院がすでに逼迫状態に陥っており、非新型コロナ感染者を野外病院に移して治療を行う計画だという。既存の病院の負担を減らすことが狙い。保健省は両州にこれまで職員800人を派遣して対応している。さらに、1万1000人が新型コロナ対応の研修を受けて資格を取得しており、両州にもこれら要員を派遣すると見られる。
クランタン州ではベッド数が大幅に不足しているため、陽性者2000人が自宅で隔離している状態に陥っている。また、南アフリカの変異株も同州内で見つかっており、月末まで1日あたりの感染者数は3桁が続くとの見通しも州政府は示している。
5月の全国の重症者率は35・4%に達し、3月比で2倍に増加している。