【速報】首相 MCOを12日に全国に拡大と表明-2021/05/10
2021.05.10 コロナムヒディン首相は5月10日、活動制限令(MCO)を全国に拡大するとの声明を発表した。期限は12日から6月7日まで。
首相は新型コロナウイルスの感染者が激増していることを懸念。変異株が猛威を奮っているため、感染者が増えているとの認識を示した。病院の収容能力を超えていることから、全国へのMCOの発令に踏み切り、感染封じ込めに注力したい考えを示した。
首相は州越えの移動の禁止や一切の集まりを禁じると述べたほか、屋外で距離を取ったジョギングやサイクリングを除く一切のスポーツ活動の禁止、教育機関の休校を命じた。ただ、幼稚園や保育園などの育児施設は標準運用手順(SOP)の順守を条件にオープンできるとしている。
このほか、声明の中で首相は次のことに触れた。
ー自家用車、タクシー、配車サービスの車は運転手を含む3人まで乗車可能。
ーレストランなどでの店内での飲食は禁止。持ち帰りとドライブスルーは認める。
ー在宅勤務を必須とする。管理職の人数は一度に30%までの出勤を認める。
ー断食明け大祭(ハリラヤ)時の訪問や墓参は禁止。
ーハリラヤ時のモスクなどでの礼拝は認める。ただ、1000人以上が収容できるモスクやスラウは50人までとし、1000人以下の収容人数のモスクやスラウは20人までに制限する。ハリラヤ後の礼拝でも同様となる。
ー非イスラム教施設は活動できるものの、当局が規定するSOPを十分守ること。
ーMCOの発令期間中の経済セクターの活動は認める。
ーSOPについては別途改めて近く発行する。