変異株「デルタ・プラス」 帰国者2人から検出-2021/11/08
2021.11.08 コロナ保健省のノール・ヒシャム衛生総監は11月7日、英国から帰国したマレーシア人学生2人からデルタ株から派生した変種株である「デルタ・プラス」を検出したことを明らかにした。
この変異株は「AY.4.2」と呼ばれるもので、国内で検出されたのは初めて。
2人は10月2日にクアラルンプール国際空港(KLIA)に到着した際の検査では陰性だった。しかし、同月7日に2回目の検査をしたときに陽性と判定されたという。
学生2人の検体はマレーシア国民大学医療分子生物学研究所(UMBI-UKM)で全ゲノム配列の解析が行われ、10月30日に「デルタ・プラス」であることがわかった。
英国の健康安全局はこの変異株を「調査中の変異株(VUI)」に10月20日に指定。日本でも「監視下の変異株」(VUM)として指定されている。感染力はまだわかっていない。
同衛生総監は「現在使用されているワクチンはこの変異株に対しても有効だ」とも述べた。