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マレーシアにおけるイスラム教徒夫婦の離婚理由として、コミュニケーション不全、家庭内暴力、夫の経済的扶養義務不履行が上位を占めることが、女性の権利擁護団体SISフォーラム・マレーシアが発表した2024年版報告書で明らかになった。
同団体が運営する無料法律相談「テレニサ(Telenisa)」に昨年寄せられた188件の事例を基にした調査では、コミュニケーション不全が依然として離婚の主要因となっていることが示された。
報告書発表の場で、同フォーラム広報担当のアミーナ・シディキ氏は、統計を詳細に分析すると、都市部・農村部を問わず、また所得や教育水準にかかわらずコミュニケーション不全が発生していると指摘した。その上で、婚前講座に夫婦間のコミュニケーション改善を教える内容を盛り込むべきだと訴えた。
さらに報告書では、暴力に頼らずに紛争を平和的に解決する方法を身につけるとともに、コミュニケーション能力や家計管理スキルを強化するための夫婦支援プログラムの緊急性が強調された。
「多くの女性が、金銭の話し合いがないことや感情的なニーズが満たされないことを訴えている。解決されない葛藤が夫婦間のコミュニケーション不全を生み、最終的に離婚へとつながっている」とアミーナ氏は語った。