リンギの対米ドルレート、史上最安値を更新
2022.09.21 経済・現地企業9月21日午前、通貨リンギの対米ドルレートが寄り付きで史上最安値を更新し、1ドル当たり4.5600リンギの水準を超えた。
これは原油価格の下落による影響が大きい。
中央銀行のバンク・ネガラ・マレーシア(BNM)は今月8日、今年3回目の利上げを実施し、現在の翌日物政策金利は2.50%まで上昇している。景気の改善が続く一方で物価圧力が高まる中、引き締めを続けているが、市場予想では、金利は近く75ベーシスポイント引き上げられ、年3.25%となる見込みだという。
金融アナリストの一人は「この予想が正しいと判明したとしても、市場はすでにこのシナリオを織り込んでおり、金利上昇でドルがリンギに対して後退する可能性が高い」としながらも「米連邦準備制度理事会(FRB)が金利を年3.5%にすれば、ドルは対リンギで4.6000台に向けて上昇を続ける可能性がある」とも分析している。