アスペン・グループ　手袋生産業から撤退へ

ペナン州を拠点とする不動産開発のアスペン・グループの子会社アスペン・グローブ社が廃業することになった。

同州の高等裁判所に事業精算の嘆願書をすでに提出したという。

同社はパンデミック時の2020年8月に事業の多角化を目的として設立された。

医療用手袋の市場に参入したものの、設立からしばらくして市場の供給過剰と価格の大幅下落で採算が合わなくなった。

2022年6月には「逆風が強まっているため」として事業の大幅縮小を発表していた。

しかし、その後も負債額が膨らみ、今年4月にはクダ州クリム・ハイテク工業団地にある同社の工場と土地を売却しようとしたものの失敗。

キャッシュフローの債務超過に陥って廃業することになった。債務額については明らかにされていない。

なお、同グループはシンガポール証券取引所での上場会社。