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独系半導体大手のインフィニオン・テクノロジーズは8月3日、クダ州クリムの工場に今後5年間で50億ユーロを増資し、世界最大の200ミリSiC(シリコンと炭素の化合物)半導体のパワー工場を拡張建設すると発表した。
同社がもつオーストリアのフィラッハ工場と合わせる10年後の200ミリSiCの製品のみで約70億ユーロの収益が見込まれる。
工場の拡張で同社の世界のSiC市場のシェアは30%に達すると見込んでいる。
同社のヨッヘン・ハネベック最高経営責任者(CEO)は「SiCの市場は、自動車だけでなく、太陽光発電、エネルギー貯蔵、高出力の電気自動車(EV)の充電などの幅広い産業用途で成長が加速している」と指摘。
クリム工場の拡張で同社が市場をリードするだろうと自信を見せた。
同社はこの投資のうち約10億ユーロを既存顧客と新規顧客から前払いを受けたことを明らかにした。
米国の自動車会社フォードや中国の上海汽車や奇瑞汽車など6社からで、2030年までに合意した販売量を納品するとしている。
同社のクリム工場はクリム・ハイテク工業団地に1万2000平方メートルの敷地にある。
半導体前工程のウェーハーを製造し、約1500人が働く。