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マレーシア航空は、機内食を提供していたブラヒムズ・フード・サービシズ社の全株式を取得することを検討している。同航空グループのイザム・イスマイル最高経営責任者(CEO)が9月6日までに明らかにした。 ニュースメディア、ザ・エッジが伝えた。
同航空は現在、同社の30%の株式を保有しているが、8月31日に同社との機内食提供の契約を解除。以降、機内食提供に混乱が出ており、安定的な提供に向け株式取得を模索しているようだ。すでにブラヒムズ社の評価にむけ会計会社を指名しており、2週間以内に評価を終わらせるという。その後に全株式の購入について交渉を進めるかどうかを決定する。
ただ、CEOはいくつかのメディアに対し、「株式取得は機内食のケータリング事業を継続させるための3つの選択肢のうちの1つ」と述べている。別の選択肢として、エアアジアの機内食会社サンタン社やバティック・エアーのマリンド・ケータリング社からの提供も視野に入れているようだ。現在は8つの機内食提供業者に依頼しているが、これを20~30社にまで増やし、多様化させたい考えだ。また、長期的には自社でケータリング設備をもつことが必要だとCEOは語り、ケータリングビジネスのノウハウのある企業と合弁会社を設立して取り組むことも選択肢に入るとしている。
ブラヒムズ社は26年にわたって同航空に機内食を提供してきたが、マレーシア証券取引所から財政難に陥った会社に発行される「プラクティス・ノート17」と指定され、今年6月に上場が廃止された。
同航空は財政難を懸念し、更新する契約内容を変更して提示したが折り合いがつかず、契約は8月31日に満了となった。9月1日以降は機内食の搬入が間に合わず、遅延するフライトが相次いでいる。