中小企業の3割が手元の資金2か月未満＝調査

マレーシア中小企業協会（Samenta）は10月9日、加盟企業のうち約29％の企業が手元の資金が2か月未満しかないとの調査を明らかにした。これら企業はパンデミック後に収益が60％以上増えたものの、キャッシュフローで苦労しているという。

調査ではまた、回答者の35％が銀行からの融資が受けられないと回答。担保が限られていることや申請手続きが複雑さ、高い金利、信用履歴がないことなどが理由にあがった。

調査は加盟企業500社以上で9月に行われた。

協会のウィリアム・ン会長は中小企業の問題点として人手への継続的な依存、原材料費の高騰、自動化の欠如による事業利益率の低さを指摘。これらは生産性と収益性を低下させているとし、付加価値や生産性を向上させる活動に集中できる環境を整備する必要があると会長は述べた。