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財務省のスティーブ・ンシム副大臣は11月1日、対米ドルでリンギ安になっているが、リンギのペッグ制(固定相場制)に切り替える計画はないと述べた。
同副大臣は「ペッグ制は現在国が直面している課題に対する最善の解決策ではない」と主張。固定相場制にした場合、ペッグする通貨に応じて金利を調整なければならず、国民にプレッシャーとなるだろうと指摘。また、ペッグ制を維持するためには巨額な外貨準備を必要とするとも説明した。さらに、資本規制を導入することにもなり、マレーシア経済に大きな影響を及ぼすとして再導入には否定的な見方を示した。
マレーシアは1998年のアジア通貨危機のときにペッグ制を導入し、1米ドルあたり3.80リンギで固定。2005年まで固定相場が続いた。
副大臣は中銀バンク・ヌガラ(BNM)が近くリンギの為替相場を和らげるため何かしらの措置を講じるとも述べた。
11月1日午後は1米ドルあたり4.77リンギ前後で推移し、過去最安値を更新している。