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中銀バンク・ヌガラ(BNM)は11月17日、今年第3四半期(7~9月)の国民総生産(GDP)が前年同期比3.3%の伸び率となったと発表した。
BNMは家計支出が雇用と賃金の継続的な伸びによって下支えされた一方、投資活動は企業による複数年のプロジェクトの進捗と生産能力拡大によって支えられたと指摘。また、インバウンド観光客の回復も見られ、これらがGDPを押し上げたと説明した。
アブドゥル・ラシード・ガフール総裁は「厳しい世界環境にもかかわらず、マレーシア経済は2023年に4%、2024年には4~5%の成長が見込まれる」と述べた。雇用と所得が堅調に推移する中、特に国内志向のセクターにおいて、内需の拡大が成長を牽引するだろうと予測。また、この成長実績は、他の好ましい経済動向とともに、リンギの支えとなるとも述べた。さらに、電気・電子(E&E)業界の回復が強まり、プロジェクトの実施が早まることで、上振れする可能性もあるとも指摘した。
インフレ率の見通しについてBNMは、世界の商品価格や金融市場の動向は別として、補助金や価格統制に関する国内政策の変更に「大きく左右される」ことに変わりはないと述べた。この点から、インフレ率はさらに緩やかになり、2023年には平均2.5%から3%になると予想している。