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マレーシア中央銀行バンク・ネガラ(BNM)は1月24日の金融政策委員会で、政策金利3%の据え置きを決定した。2023年5月に25ベーシスポイント利上げ後、据え置きが続いている。
BNMは「現在の政策金利水準では、金融政策スタンスは引き続き経済を下支えしており、インフレと成長見通しに関する現在の評価と一致している」とコメント。同委員会は今後の動向に引き続き注意を払い、金融政策スタンスが物価安定の中で持続可能な経済成長に資するものであることを確保するという。
BNMによると、世界経済は堅調な労働市場環境のもとで引き続き内需に支えられて拡大。電気・電子セクターには回復の兆しが見られるが、モノからサービスへの支出シフトや貿易規制が続いていることもあり、世界貿易は依然として軟調に推移し、中国経済は不動産市場の低迷を背景に回復は緩やかであるという。
さらに「世界経済では金融政策スタンスは短期的に引き締めが続く可能性が高いが、ほとんどの中央銀行にとって引き締めサイクルはピークに達している」と言及。経済成長が改善する見通しにあるものの、地学的緊張の高まり、予想を上回るインフレ率、国際金融市場のボラティリティの高まりなどのリスクがあることを指摘した。
マレーシア経済に関しては、2024年の成長は輸出の回復と堅調な国内支出に支えられて改善し、インフレ率はコストと需要の安定をおおむね反映して緩やかな水準にとどまると予想。「2024年に物価統制と補助金を見直すという政府の意向が影響を与えるだろう」と述べた。