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中国とアメリカ合衆国の間で起きている貿易・技術競争が全世界的なサプライチェーンに悪影響を及ぼしている。米格付け機関のムーディーズ・インベスターズ・サービスは、米中間の争いによってマレーシアなどアジア太平洋地域の国・地域が恩恵を受ける可能性があるとの見方を示している。国営ベルナマ通信が2月5日伝えた。
特に恩恵を受ける国として、製造拠点やインフラが整備されているマレーシア(格付けA3安定的)、ベトナム(Ba2安定的)、タイ(Baa1の安定的)を挙げた。
ムーディーズは、「中国の経済成長の減速と米国の周期的な減速が2024年のアジア太平洋地域の与信状況に影響を与える」と予測。世界的なインフレがピークに達し、継続する地政学的リスクが企業家の経営判断に影響を与えそうだ、と述べている。
また、中国経済、さらには世界経済の低調さを反映し、アジア太平洋地域の2024年の実質国内総生産(GDP)成長率は、2023年の4.4%から、3.6%へと減速すると見込まれている。しかし、そうした状況にあってもこの地域の経済の伸びは、他の地域と比べるとより大きく拡大を続けると予測されるという。