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マレーシア首都圏クランバレーの不動産賃貸料が今年20%まで上昇している。不動産業者の中にはさらに上昇する可能性を示唆する声もある。2月15日付の英字新聞ニュー・ストレーツ・タイムズが伝えた。
5年間不動産に携わってきたJonathan Kiang Kai Ming氏は「賃貸料は新型コロナウイルス感染拡大の移動制限により大幅に減少したが、その後回復し、現在はコロナ禍前よりも高くなっている」と言及。10~20%上がる場所もあるそうで、「Bangsar、Bangsar South、Month Kiara、Damansara Heights、KLCCなど急速にピックアップしているエリアがある」と語った。
セランゴール州とヌグリ・スンビラン州ニライ地区で不動産交渉を担当するNurrul Nadia Syidha Abd Raoof氏は「経済が成長すれば賃貸料は毎年上がるのが普通だ」と主張。「通常、月額1000リンギの賃貸住宅で5~10%増加、50~100リンギ上昇する」と述べ、さらに「賃貸料の上昇は翌日物政策金利(OPR)の上昇に対応するためのオーナーの反応でもある」と指摘した。
一方、不動産賃貸プラットフォームSpeedhomeのWong Whei Meng最高経営責任者(CEO)は「クランバレー全体の平均賃貸料はコロナ流行時の2020年と比較し、2023年には最大20%まで上昇した」と話し、今年はさらに3~5%上昇しているという。
また、Wong氏によると、クランバレーで計画されている軽量高架鉄道3号線(LRT3)、大量高速鉄道3号線(MRT3)、クアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道(HSR)プロジェクトなどの開発が賃貸料に影響を与えると予想されている。