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マレーシア中央銀行バンク・ネガラ(BNM)は2月20日、通貨が米ドルに対してアジア金融危機下にあった1998年以来の最安値に下落し、シンガポールドルに対しては歴史的な安値を記録したと緊急声明を出した。地元紙などが伝えた。
同日午後5時20分時点でリンギは対米ドルで0.25%下落し4.7992となり、対シンガポールドルは0.31%下落し3.5682で最安値を更新。BNMのDatuk Abdul Rasheed Ghaffourアブドゥル・ラシード・ガフォール総裁は「リンギの最近のパフォーマンスは他の地域通貨と同様、外的要因の影響を受けている」と言及し、「これらの要因には米国の金利予想の変化に対する市場の調整、地政学的な懸念、中国経済の見通しをめぐる不確実性などが含まれる」と付け加えた。
BNMは現在のリンギ水準は今後のマレーシア経済の前向きな見通しを反映していないとの見解を示しており、同総裁は「2024年の経済成長は外需の改善と堅調な国内支出によって推進される」と断言。さらに「マレーシアの輸出は着実に改善しており、1月はプラスに転じた。観光部門の回復や投資の加速といった前向きな動きと、構造改革の実施に対する政府のコミットメント、先進国における金利引き下げの見通しを反映してほとんどのアナリストが2024年はリンギの上昇を予想している」と述べた。