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シンガポールのドローン企業ドローンダッシュとマレーシアのエアロダイングループは2月21日、両国間でドローン(無人機)を使った配送サービスの実証実験を今年中に実施すると発表した。成功すれば世界初の越境ドローン配送になるという。シンガポールの経済新聞ザ・ビジネス・タイムズが伝えた。
同日開催されたシンガポール航空ショー2024で、両社はシンガポールとマレーシア(ジョホール・バルとイスカンダル)間の小規模な商業配送を導入する契約に調印。2024年第3四半期(7~9月)の実験開始を目指している。現在、両国の規制当局の承認を得る過程にあり、実験参加に向けて物流パートナーと交渉中という。
配送サービスは最大30キロの貨物を運ぶことができるさまざまなドローンを使い、電子機器、医療品、生鮮食品などより価値の高い小口貨物を中心に扱う。ドローンダッシュによると、この配送方法は既存の陸路や海路より4倍速く、二酸化炭素排出量を最大92%削減できるそう。
ドローンダッシュのPaul Yam最高経営責任者(CEO)は「ドローンは通関手続きの関係上、海港で離着陸する。まずは小型のドローンを使い、信頼が高まるにつれて飛行距離を延ばし、より多くの貨物を運ぶことができる大型のドローンに移行していく」と言及。実験期間は少なくとも1年以上続くと見積もっており、最終的にはマレーシアのより多くの場所に拡大することを視野に入れている。
2023年11月、シンガポール民間航空局は2025年までに一連の規制参考資料を公表することを目指し、エアタクシーとドローンの運航を規制するための安全規則と基準の枠組みについて、地域のカウンターパートと協議を開始している。