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ジョホール州とシンガポール結ぶ新交通、順調に建設中

ジョホール州とシンガポール結ぶ新交通、順調に建設中

2024.04.03 経済・現地企業

ジョホール州とシンガポールとを行き来する人々は毎日30万人にも達し、時間帯によってはひどい渋滞に捕まることもある。こうした状況を解決するため、国境を挟んだ両地の間では現在、高速輸送システム(RTS)と呼ばれる鉄道の建設が進んでいる。

RTSはジョホール・バルの中心街とシンガポール側のウッドランズを結ぶもので、全長は4キロ。今年初めには、シンガポール国土交通省(LTA)がマレーシア運輸省とともに公式発表を行い、「RTSの工事進捗は、両国ともに65%を超えた」と説明。これにより、2026年末までの開通は約束できるという。

完成した後は、ジョホール・バル~ウッドランズはわずか5分でつながることになり、地下鉄のように利用できることから、国境を行き来する人々にとってより大きな利便性をもたらすだろう。

ジョホール・バルの市街地とウッドランズ間を繋ぐルートは現在、1923年開通の「コーズウェイ」があり、道路と鉄道が並んで走る光景もみられる。道路からもRTSのための橋梁工事の様子を遠目だが見ることができる。現在この区間の鉄道には、おおむね1時間に1本の列車が走るが、電車ではなくディーゼル機関車に引かれた客車がゴトゴト走るという前近代的なものだ。この区間の鉄道は20世紀前半に完成したものだが、RTSの登場によりその役目が終わることになりそうだ。

 

 

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