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マレーシアではこのほど、ディーゼル補助金プログラム「ブディ・マダニ」が始まった。月額200リンギの補助金を求め、野菜や果物の農家が急いで申請を行っているという。
野菜農家協会のリム・セー・クウィー会長は、「協会のメンバーの半数以上がすでにオンラインで現金支援の登録を済ませた」と説明。しかし、補助金がいつ支給されるかはまだわからないという。申請者はウェブサイトで申請状況を確認するように案内を受けているだけだ。これについてリム会長は「待たされる期間が長期化しないことを願っている」とコメントしている。
同会長によれば、農家はすでに労働者の賃金や肥料、農薬など価格高騰など、運営コスト増加の影響を受けており、これらの費用はコロナ禍後の再開以来約40%増加しているという。
ディーゼル燃料は灌漑用ポンプ、トラクター、肥料や農薬の散布機などを動かすために使用されるため、農場にとって不可欠なものだ。リム会長は「月ごとのディーゼル燃料の使用量は天候によって異なる。作物に水をやる頻度を増やしたり減らしたりするが、乾燥する時期には、作物への水やりだけに週に50リンギの燃料費を使うこともある」と述べている。
同氏はさらに、200リンギのディーゼル補助金はコストを全てカバーするには十分ではないものの、農家が経営を続け、海外の農家と競争するための助けとなるため、歓迎されるものである指摘。「政府の補助金や助成金がなければ、農家は経営を続けるのがより困難になり、産業は今後5~10年で縮小し続ける」と述べている。