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スイスのローザンヌに本拠を置く国際経営開発研究所(IMD)は2024年の「世界競争力ランキング」を発表した。IMDは毎年、世界中の国々の競争力を評価。「経済パフォーマンス」「政府の効率性」「ビジネスの効率性」「インフラ」の4つの主要カテゴリーを基にランキングを取りまとめている。
最新のランキングによると、日本は38位、マレーシアは31位といずれも前回から順位を7つずつ落とした。これには以下のような要因が影響している。
まずマレーシアについては、「政府の効率性の低下」が顕著で、ビジネス環境の整備や政策の実効性に課題があるとされる。また、「インフラの改善の遅れ」が起きており、特にデジタルインフラの整備が遅れがちだ。さらに「経済の多様化の必要性」が求められており、石油・ガスといった化石燃料の採掘、パーム油の栽培・輸出といった資源依存からの脱却による経済の多様化が必要とみられている。
一方、日本については、デジタル技術の導入や利用が他国に比べて遅れており、特にビジネスと政府のデジタル化が進んでいない点が課題とされる。また、労働市場の柔軟性が欠如しており、新たな経済環境に適応するための改革が進んでいない。さらに、経済成長の鈍化を起こしており、他の競争力の高い国々に比べて伸びが遅く、特に生産性の向上が求められている。
1位となったのはマレーシアの隣国、シンガポールだった。2023年にも同ランキングで1位にランクインしており、2024年も引き続き1位をキープした。シンガポールの強みは、効率的な政府運営、堅実な経済パフォーマンス、ビジネスの効率性、そして優れた社会インフラにあると評価。特に、デジタル技術の導入と利用、低炭素経済への移行、国際貿易への高い対応能力が評価されている。これらが同国の「持続的な強み」とみられている。なお、1位から40位までの順位は別表の通り。
世界競争力ランキング2024 上位40カ国順位 | |||||||
順位 | 国 | 順位 | 国 | 順位 | 国 | 順位 | 国 |
1 | シンガポール | 11 | カナダ | 21 | ニュージーランド | 31 | マレーシア |
2 | スイス | 12 | ルクセンブルク | 22 | フランス | 32 | ポルトガル |
3 | デンマーク | 13 | ドイツ | 23 | カタール | 33 | リトアニア |
4 | スウェーデン | 14 | オーストリア | 24 | サウジアラビア | 34 | イタリア |
5 | 香港 | 15 | オーストラリア | 25 | 中国 | 35 | ラトビア |
6 | オランダ | 16 | イギリス | 26 | イスラエル | 36 | タイ |
7 | ノルウェー | 17 | フィンランド | 27 | チリ | 37 | スロバキア |
8 | アメリカ合衆国 | 18 | 台湾 | 28 | スペイン | 38 | 日本 |
9 | アイルランド | 19 | 韓国 | 29 | チェコ | 39 | インド |
10 | アラブ首長国連邦 | 20 | ベルギー | 30 | エストニア | 40 | インドネシア |
出典:国際経営開発研究所(IMD)のデータをもとに作成 |