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マレーシアとタイの鉄道当局が、バンコクとバターワース(ペナン州)間の直通国際列車を復活させることで合意した。このほどコタキナバルで開催された両国鉄道当局者間の会議で話し合われたもので、今後は定期列車の運行を念頭に入れ、新設されたバンコク中央駅から国境駅のパダン・ベサール、そしてバターワース駅までの運行ルート開設を検討するために、合同作業グループが設立される。 タイ国鉄(SRT)によると、初期段階では、6カ月間の試験運行を行う予定だという。タイの報道によると、試験運行は向こう 2、3カ月以内には始まると伝えられている。
この国際列車は、20世紀初頭から続けられていたが、2016年にSRTが利用者の減少や運営コストの増加を理由に同区間の直通列車運行を停止していた。一方で、航空機を使わない旅行を好む人々の間では、世界遺産にもなっているペナンとタイの首都を結ぶ列車の存在を惜しむ声が多かった。こうした運行復活の動きを受け、マレーシアの英字紙ザ・スターは8月22日付紙面の1面トップで「バンコク行き列車復活へ」との見出しで報じている。
国際列車の復活により、タイとマレーシアを結ぶ鉄道サービスの協力関係が拡大するだけでなく、人々の移動を円滑にし、国境を越えた物品輸送が容易になることが見込まれる。その上、観光列車としての役割も担い、ひいては利用する外国人らが落とす消費により、両国の観光収入の増加も期待できる。
両国の鉄道当局は、マレーシア側からタイ向けに運行されている観光列車「My Sawasdee」のルート延長にも合意した。現在、このサービスはクアラルンプールのKLセントラル~ハジャイ(ハートヤイ)間に不定期運行されているが、今後これをスラ・タニまで延長する。