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新興国通貨の中でも極めて高いパフォーマンスを見せているマレーシアの公式通貨リンギ(通貨記号RM、リンギットとも表記)だが、9月25日早朝に一時、1米ドルが約4.112リンギまで上昇した。これは年初以来の最高値となっている。それに引っ張られる形で対円レートは26日早朝に1リンギが35円の大台を突破。過去1年で最も円安リンギ高の水準に達した。
これは、昨年末に予想された今年の対米ドルレートの上限である4.43リンギを大きく上回っている。なお、今年に入ってからの最安値は2月2日の4.79796リンギ。
マレーシア国内のアナリストは、米連邦準備制度理事会(FRB)が11月8日に開催される次回の連邦公開市場委員会(FOMC)で「さらなる金融緩和を行う可能性が高いとの期待から、リンギが一日中強いパフォーマンスを維持したのではないか」との見方を示している。なお金融業界は、利率先物の動向から50ベーシスポイントの利下げを予測している。
一方、中国人民銀行(PBOC)は、一年物中期貸出制度(MLF)金利を2.30%から2.00%に引き下げ、経済成長を促進する措置を講じた。これもリンギ高への要素として後押ししている。中国政府は、今年のGDP成長目標である5.0%を達成するための取り組みを強化している。
一方、対円レートだが、米ドルが160円を超えた7月初旬でさえ、1リンギは34円台の前半だった。こうしたことからもリンギのパフォーマンスの高さが突出していることがわかる。