高速鉄道計画の違約金3億リンギ超 政府が合意-2021/03/31
2021.03.31 経済・現地企業マレーシア政府は3月29日、シンガポールとの高速鉄道建設の中止に伴うシンガポール政府に違約金として約3億2000万リンギ(1億280万シンガポールドル)を支払うことで合意した。両国が同日に発表した。
両国は、マレーシア政府による検証手続きを経て、違約金について友好的に合意したと声明を出した。この金額は、二国間協定の終了に伴う完全かつ最終的な解決策としている。
ただ、違約金の支払い期限などについては明らかにされていない。
高速鉄道計画については今年1月1日に両国政府が中止を正式に発表。以後、違約金額について協議が行われていた。
この計画はクアラルンプールとシンガポールを1時間半で結ぶ計画だったが、マレーシアの財政悪化に伴い、マハティール前政権から中止の話が持ち上がっていた。今回の違約金額の合意に伴い、計画は完全になくなったことになる。