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マレーシア政府観光局は、11月4~6日に英国ロンドンで開催された世界最大級の旅行博「ワールド・トラベル・マーケット(WTM)2019」の会場で、来年のマレーシア観光年「ビジット・マレーシア2020」に関する概要を公開した。
ロンドンには同観光局のアハマッド・シャー・フセイン・タンバカウ局長が自らメディア発表会で挨拶した他、この日のために訪英した民族舞踊団がイベントに花を添えた。
WTMへはマレーシア各州の観光局をはじめ、マレーシア航空、ホテルや観光施設、旅行会社など全部で50団体あまりがブース展示を行った。
タンバカウ局長は「今回のWTMでの展示は、マレーシアが来年迎える観光年に外国人訪問客3000万人突破および1000億リンギに及ぶ経済効果を実現するための一環と位置づけている」とした上で、特に今回はエコツーリズムと文化と芸術の分野に焦点を当てていると述べた。
マレーシアでは来年、多様な文化と伝統を紹介するため、100以上のイベントが国内で開催されるという。各民族の重要な暦日である旧正月、アイディルフィトリ(ラマダンの断食明けを祝うイード)、ディーパバリ(インド系の人々のお正月)、クリスマスのほか、ジョージタウン・フェスティバル(ペナン州)、セランゴール国際先住民芸術祭などが実施される見込みだ。
来年マレーシアで行われるキーイベントの1つとして、国際ゴルフツアーオペレーター協会(IAGTO)が主催するアジアゴルフツーリズムカンファレンス(AGTC)がある。これは、3月30日~4月2日に開催の予定で、マレーシアのゴルフ市場のプレゼンスをさらに高めると期待されている。
また、来年にはいくつかの新規ホテルの開業も予定されている。ジョホール州のデサルコーストにはハードロックホテルが開かれる他、クアラルンプールではシェラトンインペリアル、コンラッド・クアラルンプール、バンヤンツリーが運営するパビリオンホテルなどがオープンの見込みだ。
さらにマレーシアは来年を「ヘルスケアトラベルの年」を銘打ち、医療サービスなどを受ける旅行客の誘致を図る。こうしたヘルスケアトラベル関連の訪問客は昨年120万人に達したという。
タンバカウ局長はスピーチで「マレーシア政府も旅行関連事業の経済発展への重要性を認識しており、マハティール首相も来年の観光年キャンペーンを全面的に支援している」と付け加えた。