昨年は60万台突破 自動車販売台数統計で
2020.02.06 経済・現地企業マレーシア自動車協会(MAA)は、2019年通年の自動車販売台数が60万4287台となり、前年比1%の増加となったことを明らかにした。60万台突破は、4年ぶりとなる。
乗用車は3・2%増の55万179台、商用車は17・4%減の5万4108台となった。多目的車(MPV)が36・2%、窓付きバンは7・9%それぞれ減少した一方で、スポーツ車(SUV)及び四輪駆動車(4WD)が64・8%、乗用車は2・2%増となった。
MAAのアイシャ・アハマド会長は声明で「比較的良好傾向が続き、各社が積極的にプロモーションを行い販売を促進させたことで、第4四半期においては前年同期比12・2%増を記録した」と述べた。
メーカー別では、ダイハツ系のプルサハアン・オトモビル・クドゥア(プロドゥア)が24万341台に増やしてトップを維持。シェアは前年の38%を上回る39・8%となった。2位は、前年の4位から順位を2ランク上げた国民車メーカー、プロトン・ホールディングス。10万183台に増え、シェアは16・6%となった。3位は、前年2位のホンダ。販売台数が8万5418台に減少し、シェアは14・1%に下がった。4位はトヨタで、販売台数は6万9091台に増加し、シェアも11・4%に上がったが、順位が1ランク下がった。5位以下は、前年と変わらず▽日産▽マツダ▽メルセデス▽BMW▽いすゞ▽三菱となり、日本勢が上位の多くを占めた。
2019年通年の生産台数は57万1632台で、前年比1・2%の増加となった。乗用車は2・6%増の53万4115台、商用車は3万7517台で156%減となった。
2020年の販売見通しについてMAAは、2019年のほぼ横ばい(0・4%増)の60万7000万台と予想した。乗用車については0・3%増の55万2000台、商用車は1・6%増の5万5000台と見込んでいる。アイシャ会長は、リンギ安が自動車価格に影響を与えるとし今年もまた厳しい年になると述べた。
なお、2019年12月の自動車販売台数は5万4842台となり、前年同月比で13・8%増となった。前月比でも4・3%の増加となった。生産台数は4万3299台となり、前年同月比で2・1%の増加となった。販売台数は乗用車が4万9318台で前年同月比16・2%増えている。【アジアインフォネット1月24日付より構成】