マレーシア中央銀行が18日発表した今年第2四半期(4~6月)の実質国内総生産(GDP)は前年同期比2.9%増で、約2年ぶりの低い伸び率となった。
労働市場の改善や内需の継続的な増加、観光活動の増加を背景に、主に民間部門の支出に牽引されたが、外需の減退や商品の生産量の減少を受けて、1~3月の5.6%増から減速した。
セクター別にみると、サービス業(4.7%)、建設業(6.2%)、製造業(0.1%)と伸びたものの、農業はマイナス1.1%、鉱業はマイナス2.3%と縮んだ。また、今年上半期のGDPは4.2%となった。
中銀のアブドゥル・ラシード総裁は、2023年通年のGDP成長率は、「これまでの予想の4~5%の下限寄りになる」との見通しを示した。