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コンサルティングのウイリス・タワーズワトソン(WTW)がまとめた報酬調査で、マレーシアの役員、管理職、専門職、サポートスタッフの給与が2024年に5%上昇する見通しであることがわかった。前年の5.6%をわずかに下回ったものの、平均昇給率はここ数年着実に上昇し続けている。1月8日付の英字新聞ニュー・ストレーツ・タイムズなどが伝えた。
2023年10月に実施された調査には600社以上が参加。WTWの報告によると、保険、銀行、テクノロジー・メディア・ゲーム、資産運用、シェアードサービス・アウトソーシング、石油・ガスの業界の2023年の基本給は、教育、不動産・建設、エンジニアリング、バイオ医薬品やライフサイエンスの業界よりも高く、最も高かったのは資産運用と石油・ガス業界だった。
WTWは声明で「インフレ圧力と労働市場のひっ迫に対する懸念が引き続き影響要因となっている」と説明。インフレは近年の高水準から鈍化しているが、労働市場においては自己都合による離職率が2022年の16.5%から2023年には18.5%に達するなど人材難が顕著であり、この傾向は2024年も続くとみている。
WTWの東南アジア・マレーシアのワーク&リワード部門責任者であるタン・ファン・ジム氏は「雇用主は重要な人材の確保と維持など今後も引き続き人材面で大きな課題に直面するため、競争力を維持し、従業員のニーズや希望に沿うよう、金銭的・非金銭的な報酬双方のバランスを取る必要がある」と言及した。