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マレーシアの航空会社 バティック・エア は、2025年12月8日から 国内外9路線 を新たに就航させ、マレーシアと東南アジア諸国との航空ネットワークを大幅に強化すると発表した。今回の拡張は、同社の地域戦略の要として スバン(Subang, SZB)空港 を中核ハブ化する構想とも連動しており、政府の空港再生計画「Subang Airport Regeneration Plan(SARP)」への協力とした位置づけだ。
発表によれば、新路線にはスバン発のシンガポール、ジャカルタ、ランカウイ、ジョホールバル線が含まれている。ペナン発便も拡充され、シンガポール、メダン、クチン、コタキナバルと結び、地域間連携を強化する。さらに、イポー–シンガポール線も就航予定で、ビジネス・観光双方で利便性が高まると見られる。
バティック・エアの最高経営責任者である ダトゥ・チャンドラン・ラマ 氏は、「この拡張は単なるネットワーク追加ではない。サブハブ強化、ASEANにおける存在感拡大、観光・貿易の動線構築を目指す戦略だ」と語り、2026年開催の “Visit Malaysia 2026” 事業にも貢献する意向を示した。特にスバンおよびペナンを拠点とする投資が強調され、シンガポールを重要なインバウンド市場と捉えているという。
また、11月からは バティック・エアを傘下に持つ インドネシアのライオングループ 所属の航空各社が シンガポール・チャンギ空港ターミナル4(T4) を運航拠点とする見込みで、乗り継ぎ利便や施設強化にも期待がかかる。
全体として、この9路線拡張は、マレーシア国内航空網の強化とASEAN地域での競争力向上を同時に狙った戦略的展開であると評価されており、今後の利用拡大やネットワーク発展に注目が集まっている。