関連メディア
グルメシアン[外食・グルメ情報はこちら]
生活情報サイト[生活お役立ち情報はこちら]

マレーシア通貨リンギ(MYR)が対米ドルで上昇基調を強めている。26日の外国為替市場では一時、1ドル=3.96リンギ台まで上昇し、2018年6月以来およそ7年半ぶりの高水準を記録した。今年に入ってからの上昇率はアジア通貨の中でもトップクラスとなり、日本円やシンガポールドルを上回るパフォーマンスを示している。
市場関係者は、広範な米ドル安の流れに加え、地域市場の投資家心理の改善や、マレーシア経済の基盤が比較的堅調に推移していることがリンギ高を後押ししていると分析する。一方で、この急速な上昇がどこまで続くかについては、慎重な見方も根強い。
為替アナリストの間では、今後のリンギ相場は米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策や米ドルの動向に大きく左右されるとの見方が多い。FRBの利下げ観測や政策運営を巡る不透明感、次期議長人事などが米ドル安要因となる可能性がある一方、米国との金利差の変化がリンギの上値を抑える要因になるとの指摘もある。
一部の専門家は、リンギがすでに今年予想されている水準の上限近くまで上昇していることから、今後しばらくはこれ以上大きく値上がりする余地はほぼないとみている。また、世界経済の先行きや地政学リスク、海外投資家の資金動向次第では、市場の変動性が高まる可能性も否定できないと指摘する。
一方で、輸出の回復や外国からの投資の増加、政府の財政運営の安定などから、マレーシア経済の基礎体力は改善しているとの見方もある。こうした動きが、中長期的にはリンギ相場を支える要因になると考えられている。